【📁メルカリ探偵ファイル010】
前回までは、相場の見方やライバルの多い市場・少ない市場など、値付けに必要な考え方を一つずつ解説してきました。
今回は、それらを一つの流れにまとめた「メルカリ探偵の値付けチャート」をご紹介します。
値段を決めるときに毎回この順番で考えれば、迷いにくくなります。
こんにちは。メルカリ探偵です。
夫婦で古本屋を営みながら、お店では動きにくい本をメルカリで販売しています。
これまでの取引件数は6,600件以上。実際の経験をもとに、「どうしたら売れるのか」を一緒に推理していきます。
👉 本を中心に解説していますが、考え方は他の商品にも応用できます。
👦「メルカリ探偵さん、ここまで色々な事件を解決してきたけど……。
結局、どんな手順で値段を決めればいいの?」
🤵♂️「そうですね。
では今日はここまで学んだ推理を、一つにまとめてみましょう。」
これまでの事件を振り返ろう
📁 006 相場を見る
→ 市場から値付けのヒントを探した
📁 007 自分の本を見る
→ 相場と比べて立ち位置を決めた
📁 008 ライバルが多い市場
→ 売れることを優先する値付けを学んだ
📁 009 ライバルが少ない市場
→ 待つという戦略もあることを学んだ
🤵♂️「ここまでの事件は、それぞれ別々の話ではありません。
全部つながると、この流れになります。」

① 市場を見る
👦「まず何を見るの?」
🤵♂️「最初に見るのは、市場全体です。
この本は今、どんな市場にいるのか。
まずは大まかに、市場の雰囲気を見ます。
例えば、こんな特徴があります。
□ 同じ本が何冊も出品されている
□ 状態や価格を比較して選べる
□ 売れ残っている商品が多い
👉 購入者有利の市場
□ 販売中の商品が少ない
□ 売れると次の商品がなかなか出てこない
□ 出品されても比較的すぐ売れてしまう
👉 出品者有利の市場
※さらに、定価以上で売れていたり、高値でも成立している商品があれば、希少性の高い本の市場の可能性があります。
🤵♂️「もちろん、実際の市場はこの二つだけではありません。
出品者有利に近い市場もあれば、ちょうど中間くらいの市場、やや購入者有利の市場もあります。
大切なのは『どちらかに当てはめること』ではなく、今どのあたりの市場なのかを見極めることです。」
② 相場を見る
👦「市場が分かったら?」
🤵♂️「今度は相場を見ます。売れた商品だけでなく、まだ売れてない商品も確認します」
- いくらで売れたか
- 売れるまでにどのくらいかかったか
- どんな状態だったか
- まだ売れていない商品はどうなっているか
🤵♂️「ちなみに市場と相場は似ているようですが
「市場を見る」のは全体を見ること
「相場を見る」のは具体的なデータを集めることです。」
③ 自分の本を見る
次は、自分の商品です。
- 綺麗だから高値で勝負するのか
- 汚れや傷があるから安さで勝負するのか
- 値段と状態のバランスで勝負するのか
市場と比べながら、自分の立ち位置を決めます。
④ 市場に合わせて微調整する
ここで最後の調整です。
例えば
群雄割拠なら
ライバルより少し目立てる価格で、まず売れることを優先する。
出品者有利なら
少し強気で待ってみる。あるいは、早く売りたいなら少し価格を下げる。市場に合わせて作戦を決めます。
⑤ 値段を決める
🤵♂️「ここで初めて、値段を付けます。」
👦「じゃあ、このチャート通りなら絶対売れるの?
ネットでは『定価の○%くらい』って値段の付け方もあるよね?」
🤵♂️「もちろん、それが目安になる本もあります。
ですが、市場によっては通用しないこともありす。
ライバルが多ければ、どんなに状態が良くても定価の半額以下になることがありますし、
反対に出品者有利の市場なら、定価を超えて売れることもあります。
だから私は、割合ではなく、まず市場を見ます。」
👦「なるほど!
だから最初に市場を見るんだ!」
🤵♂️「その通りです。
市場は毎日動いています。
新しい出品も増えます。
購入者の考え方も、人それぞれです。
だから、思ったより早く売れることもあります。逆になかなか売れないこともあります。
ですが、
市場を見る。
相場を見る。
自分の本を見る。
市場に合わせて調整する。
その上で推理して決める。
私は毎回、この流れで値段を決めて、売れる可能性を上げているのです。」
✅ まず市場を見る
✅ 次に相場を見る
✅ 自分の本の立ち位置を決める
✅ 市場に合わせて最後に調整する
✅ 値段は市場の中から探す
👦「探偵さんって、値段を決めるのが上手なんだね!」
🤵♂️「私は好きな値段をつけているわけではありません。」
👦「え?」
🤵♂️「市場の中にある『売れそうな値段』
を探しているだけです。
私が勝手に値段を決めている感覚は、ほとんどありません。
市場を見て
相場を見て
自分の本を見る
すると市場が、
『この辺りだと売れそう』を教えてくれます。
私は、その声を聞きながら推理しているだけなんです。」
👦「探偵さんは、値段をつけるんじゃなくて、探しているんだ!」
🤵♂️「その通りです。最後に少しだけ
『早く売りたいから少し安くする。』
『この市場なら少し待ってみる。』
そんな調整はします。
ですが、値段は私が決めているように見えて、
実は市場が決めています。
私は、その答えを探しているだけなんです。」
👦「なるほど!
これなら僕にも値段が付けられそう!」
🤵♂️「では次の事件で、このチャートを使って実際に一冊値付けしてみましょう。」