【📁メルカリ探偵ファイル009】
※前回の記事では、ライバルが多い市場での値付けを解説しました。まだ読んでいない方は、先に【📁メルカリ探偵ファイル008】を、値付け編を最初から見たい方は【📁メルカリ探偵ファイル006】ご覧ください。
前回は、ライバルが多い市場での値付けについて解説しました。
では逆に、ライバルが少ない本はどう考えればいいのでしょうか。
一見すると同じ「ライバルが少ない市場」でも、実は市場にはいくつか種類があります。
今回は、その違いと値付けの考え方をメルカリ探偵が解説します。
こんにちは。メルカリ探偵です。
夫婦で古本屋を営みながら、お店では動きにくい本をメルカリで販売しています。
これまでの取引件数は6,600件以上。実際の経験をもとに、「どうしたら売れるのか」を一緒に推理していきます。
👉 本を中心に解説していますが、考え方は他の商品にも応用できます。
🤵♂️「では逆に、ライバルが少ない市場ではどう考えるのでしょうか。
実は、ライバルが少ない市場にも、いくつか種類があります。」
◎ 探している人が多い市場
◎ 売る人が少ない市場
👦「えっ?どっちもライバルが少ないの?」
🤵♂️「はい。
どちらも出品者に有利な市場ですが、理由が少し違います。」
🤵♂️「では、まず一つ目から見ていきましょう。」
探している人が多い市場
🤵♂️「まずはこちらを見てください。」

👦「ほとんど売れてる!」
🤵♂️「これは発売されたばかりの『芸術新潮』です。発売直後なので、今すぐ読みたい人はたくさんいます。一方で、購入した人の多くはまだ手放していません。」
👦「なるほど!」
🤵♂️「⚖️需要>供給
欲しい人は多い。
売る人は少ない。
つまり、探している人が多い市場です。
言い換えると、需要が強い市場ですね。
だから出品者が有利になります。」
🤵♂️「では、ここから実践です。ここでも、最初にやることは変わりません。
まず相場を見ることです。


雑誌の定価は1,700円(税別)。
売れた商品を見ると、1,200〜1,400円台が多く、出品するとすぐに売れているものもあります。
一方で、1,490円の商品も短時間で売れていました。
つまり、この市場では相場の上限付近でも十分成立すると判断しました。
だから私は、その相場の上限付近となる
1400円をつけました。
そして、その結果は…。」

👦「売れた!前回のような群雄割拠の市場より、強気でいけるんだ!」
🤵♂️「その通りです。
ただし、これは今現在の相場です。この市場がどれくらい続くかは、本によって違います。
発売直後だけ出品者有利になる本もあります。
一方で、
今回の芸術新潮のように、数か月経っても売る人が少なく、出品者有利の市場が続く本もあります。」
👦「同じ本でも、市場の状況が変わることがあるんだね。」
🤵♂️「鋭い。だから毎回、今の市場、相場をみる必要があります」
🤵♂️「ちなみに、これは別の号ですが……。」

👦「えっ!?定価とほとんど変わらないで売れてる!」
🤵♂️「そうなんです。
需要が強い市場では、このように定価に近い価格でも成立することがあります。
もちろん毎回ではありません。
ですが、それだけ強気の価格でも成立することがある市場なんです。」
売る人が少ない市場
🤵♂️「次はこちらです。」

👦「販売中がほとんどない!」
🤵♂️「これは『ミルフィー☆ファン』という、当時人気だった『きらりんミルフィーカード』の公式ガイドブックです。
発売から年数が経っていますが、今でも探している人がいます。
雑誌は、一度読まれると処分されることも多く、年月とともに残っている数が少なくなっていきます。
そのため、中古市場でも見かける機会が少ないのです。」
🤵♂️「つまり⚖️需要>供給
探している人はいます。
一方で売る人が少ない市場です。
言い換えると希少性が高い市場です。この市場も出品者有利になる可能性があります。
絶版本も、このような市場になることが少なくありません。
では、実践です。」
🤵♂️「今回も最初に見るのは、売れた商品です。」


🤵♂️「売れた商品を見ると、
カード付きの1冊は4,500円前後で売れています。
一方で、カードなしの3冊セットは6,000円、しかも、出品から12時間以内で売れています。」
👦「カード付きはすごく高いね!」
🤵♂️「鋭い。
当時の雑誌自体も少なくなっていますが、発売時の付属カードまで残っているものは、さらに希少です。」
🤵♂️「そこで次に、自分の商品を見ました。
私の商品も、カードなし3冊セット。
先ほど売れていたカードなし3冊セットと、内容も状態もほぼ同じでした。」
👦「じゃあ6,000円で出せば売れるんじゃない?」
🤵♂️「それも一つの考え方です。
ですが私は、もう一度市場を見ました。
販売中の商品はほんのわずか。
つまりライバルは少ない。
さらに、3冊揃った状態で探している人もいるはずです。
しかも、同条件の商品は、12時間以内で売れています。」
👦「ということは?」
🤵♂️「この市場ならもう一段上を狙える。そう推理しました。」
👦「それで?」
🤵♂️「私は7,700円で出品しました。
少し強気の価格です。ですが、この市場なら成立する可能性は十分ある。そう判断しました。
そして、結果は……。」

👦「売れた!」
🤵♂️「売れるまでに4、5ヶ月かかりました。
ですが、この市場では、それほど急ぐ必要はありません。」
👦「なんで?」
🤵♂️「群雄割拠の市場のように、
毎日ライバルがどんどん増えるわけではないからです。
だから、待つという作戦も選べます。
👦「じゃあ、ライバルが少ない本は、強気に値段を付けてもいいんだ!」
🤵♂️「強気に出る。それも一つの方法です。
実際、一万円以上で出品している人もいました。
どうしても欲しい人が現れれば、成立することもあるでしょう。
ですが、やはり、
相場を大きく外れていたり、自分より安い人がまだ残っている場合は
売れるまで時間がかかることが多くなります。
私は、「成立する価格」を狙います。
ちなみに、この雑誌は1冊550円(税込)です。今回売れたのは3冊セットですが、それでも当時の価格を大きく上回っています。」
👦「えっ!?そんなに高くなるの!?」
🤵♂️「市場が変われば、定価を超えて売れることがあるのです。」
✅ 出品者有利の市場にも種類がある
✅ どちらの市場でも、まず相場を見る
✅ 欲しい人が多い市場では、相場の上限付近で勝負しやすい
✅ ライバルが少ない市場では、待つという作戦も取れる
👦「なるほど!
市場によって、値段の付け方まで変わるんだ!」
🤵♂️「そこまで見えましたか。」
👦「僕もなんだか値段がつけられそう!
えーっと相場みたり、ライバルみたり、自分の本をみたり。あれ?まずなにかするんだっけ?」
🤵♂️「いい質問です。
実は、私の中には毎回変わらない推理の順番があります。」
👦「知りたい!」
🤵♂️「では次の事件で、その推理を一つの流れにまとめてみましょう。